感想
膨大な数の物語を消費し続け、それでも満たされない。Twitterアカウントを新規作成するたび「いま起きていることを見つけよう」というメッセージの――まさにその「いま」によって自我が輪切りにされてゆくことの、過去を切断してゆくことの――無意味さに耐えら…
リリスパ、EPISODE:007 「初芽より愛をこめて」の感想。 今期、地味に『SSSS.GRIDMAN』の次くらいに推してる作品ですが、その中でも今回は特に面白かった。「誰とでも友達になれる」という初芽がただの愛嬌おっとり少女などではなく、友達になることに異常な…
入間人間『やがて君になる 佐伯沙弥香について』は仲谷鳰による漫画『やがて君になる』のスピンオフ小説。主要メンバーの一人である佐伯沙弥香にフォーカスした、原作の過去にあたる物語を描いています。 中学時代の佐伯沙弥香が自分自身の感情に振り回され…
4話の邪推感想がそこそこ読まれててうれしい! わりと適当なこと書いてますしこれからも書くでしょうが、読んでくださってありがとうございます。 ちなみに5話の時点ではちょっと言及しにくい伏線などがあったので……一つ飛ばして6話について。4話の邪推につ…
ホントならまず1話について書けよという感じなのですが、なんとなく伏線らしいものが出そろってきた感があるので、ちょっとここらで語ってみたくなりました。 というわけで4話「疑・心」の感想です。
かんたんな記録と感想。並びは適当
『リズと青い鳥』(山田尚子監督、2018、日本) 言葉が怖い。
湯浅政明監督による2008年のTVシリーズ『カイバ』がすごくいい。 肉体や記憶を売買・換装できるようになった世界を、ファンタジー的なタッチで描く。 主人公カイバ自身も肉体を乗り換えて旅をしながら、その中で様々な人間のドラマを目撃していく。キャラデ…
『ファニーゲーム』(ミヒャエル・ハネケ監督、1997年) すごい。「無慈悲で純粋な暴力」を描いた映画かと思いきや、終盤にはこの映画そのものが「暴力」へと転身する。ハネケにとっての標的は観客。本当に最悪な気分。こんなに途中で観るのを止めたくなる映画…
エドワード・ヤン監督による台湾映画『恐怖分子』について語る前に、やや面倒な回り道をしよう。この作品はまったく難解ではないにせよ、台湾の一つの時代・瞬間を活写し、歴史的要請を強く反映したものである点にはほとんど疑う余地がない。そのため、台湾…